3. 作曲から広がる可能性 |Web常設展「回覧の軌跡」

―FDの回覧から始まり、インストゥルメンタル曲の作曲に至るまで― これまでの活動を紹介。

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updated 2014-05-27

作曲とは、高い志で始めたものでもなければ、「曲を作りたい」と思って臨んだものでもない。
思いつきと「試してみよう」程度の動きから始まっている。

Story02:回覧マインドが生む、発想と技術の出会い


とはいえそんなことでも、おもしろければ次々に試みを重ね、その結果、次々に曲ができていく。
曲作りは基本的に一人ですることだが、常に何人かの人が曲を作っていた。
曲は一人一人違っても、この活動そのものがアンサンブルだったのだ。

始まった、作曲リレー

@takiwo88(平川滝雄)が、RPGゲーム曲をイメージして「いそがぬ旅」を作曲。

@chi_ri_jin(平川滝蔵)は、この曲のナイロンギターの響きを、ストリングスやコーラスに変えてみると、曲の盛り上がる部分に奥行きが出るような気がしていた。そのためこの曲のファイルをもらい、音を変えてみた。そのついでに、その先も作ってみた。

少しずつ作っては共有し、2人で作っているからこそ出る曲中の変化は、作りながら聴いていておもしろかった。そして何小節か作ると、@takiwo88も続きを作る。まさにリレーだった。こうしてできたのが「新紀行2001」である。

新紀行2001 (@chi_ri_jin@takiwo88合作)



作ったのは2000年、中3の11月〜12月だった。
多くの中学生は、高校受験に向けてラストスパートをかけていた頃だっただろう。

「この曲作りが終わったら、受験勉強に専念しよう」ということで、中学校時代の最後のイベントでもあった。
@chi_ri_jinが受験勉強を始めたのは2ヶ月後の2月からだったが、偶然にもこの2人が同じ高校に進学する。

作曲ネットワークの拡大

新紀行2001の前の前の話になるが、回覧グループのメンバーWebサイトは、3人のメンバーページで構成されていた。
この3人が、@chi_ri_jin@takiwo88、中村くんである。

この中村くんが、地理人研究所で紹介している@chi_ri_jinの空想地図「中村市」の名前のもととなった中村くんなのだが、特に楽器を習っていた訳ではないものの、作曲を薦めてみたところ、次々と曲を生み出して行ったことも大きかった。

楽譜に馴染みがないものの、楽譜にポンポンと音符を打っていき、それを聴いてみて修正を繰り返す。
この作業は、音楽の知識があってもなくてもできるということを知ったのだ。
よほど、下手に音楽を習ったことがある人が作る、ありきたりな和音の曲よりずっと良いということは、今でも感じることだった。(志布鉄シリーズ, 1999〜2000年にかけて小編12曲による構成)

高校ではさらに3人を巻き込むこととなり、そこで生まれた曲の数々もある。
この曲に影響されて、互いの曲が磨かれていった面も大きい。(2002年〜2003年)

CD制作へ

時は2000年。中3の頃に、@chi_ri_jin宅のPCにCD-Rドライブを増設した。そうすると自然に「CDを焼こう」ということになってくる。
3人もいれば曲は速いペースで増えていく。回覧の曲のCDを作ってみた。

やがて高校入学後にも曲が増えたため、2002年初頭に「志の滝」を、周辺を巻き込んで多くの人が曲を作るようになってから、その約半年後に「志で滝」を制作。300〜400円程度の音楽CDは、回覧グループの周辺にぼちぼち売れていった。

制作したCDのジャケット一覧

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左上から、志布鉄03、新紀行2001、志の滝、志で滝。

演劇コンクール 効果音・テーマ音楽として

2002年9月、@takiwo88@chi_ri_jinが高校2年のとき、2回目にして最後の演劇コンクールだった。
演劇コンクールとは、合唱祭・文化祭・体育祭等と並んで構成される「立高祭」のうちの1つのイベントである。クラス対抗(2クラス合同)ながら、会館を貸し切り、照明等の機材を一任されたチーフ、衣装チーフ等が専任されて、一定の予算の範囲内で、一般の高校の演劇部並のクオリティを出していた。そんな訳で、ほとんど演劇に縁がなかった私達も、演劇に関わる機会に居合わせたのである。

もちろん、私達は役者としては出ることはなかったが、できることはあった。それは「曲を作る」こと。
どのクラスも効果音・BGMのCDを集めるのでせいぜいなところ、それらのCDを上回る、ストーリーや展開に合ったものをゼロベースで作ることで演劇コンクールに貢献した。@takiwo88@chi_ri_jinは別のクラスだったため、流れは異なるが、結果的に似たようなことをしていた。

陽の出 (@takiwo88作)


懐かしの写真 (@chi_ri_jin作)



より豊かなインストゥルメンタルを目指して

そして、@chi_ri_jin@takiwo88が、midiから卒業し、独自にシーケンサーとサンプラー、サンプリングCDを整えるようになってから、コンピューター感がなくなり、より聴きやすく豊かな音になっていった。この曲をまとめたCDが「森林休暇」である。Webを通じて多くの人に聴いてもらおう、という狙いがあったものの、やはり聴く人は知人の方が多い状況ではある。

とはいえ、これ以降増えてくる顔見知りにはこのCDを聴いてもらう機会は増え「寝る前に聴く」人が多い。作業の傍らのBGMか、寝る前のBGMか、邪魔にならないが心地良いインストゥルメンタル曲は、人の耳に入る機会が少しずつ増えていった。

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CD「森林休暇」 (滝雄のページ 音楽工房)

こちらでCDのご案内をしています。また、購入も可能です。

Story04:Web上での試行錯誤

その後、2002年頃から再びWebページを公開することとなる。以降のWebの進展は、こちらをご覧ください。